ガス化溶融炉が昨年4月に運転開始し、1年がこようとしています。この間7回もの炉の運転停止がある中で、PFI方式、ガス化溶融炉の問題をみんなで考えてみようということで開かれ、多くの市民の方が参加されました。
環境問題フリーライターの津川 敬さんの記念講演『倉敷市のPFI事業と溶融炉事故そしてサーモセレクト』では、①PFIとは?②全国で多発する溶融炉の事故③サーモセレクトとは?(ドイツではすでに破綻、日本では前途多難)。わかり易く話していただけました。
まだまだ、ガス化溶融炉の実態が市民のみなさんには、知らされていません。
例えば、ガス化溶融炉は1200度を超える高温で燃焼するので、ダイオキシンが発生しないだろうというのが売りです。しかしこの逆に、高温になればなるほど環境ホルモンの一種ニトロアレンが多く生成される。また、炉が止まったときに炉内に溜まったガスを燃やして放散塔から放出します。放出されるものは重金属類を含むガスです。
重大なのはこれらの物質の大気中への放出が、法規制されていないということです。EUでは法規制がなされたそうです。
「ガス化溶融炉に今後どうつきあっていったらいいのか?」という参加者の質問に対してこう述べられました。
「学習をすること(ゴミ減量化をすすめている先進自治体などによく学ぶ)。そして、現在の実態、現状の告発を積み重ねていき法規制をさせていくこと。また多くの人と手を携えて運動を進めていくことが重要。その際、議会の役割、自治体労働者の役割が重大なこと。」
この話を聞いて、先日行われたクレ・サラ問題シンポでの弁護士木村先生の話が思いおこされました。木村先生は、「クレ・サラをめぐる問題で、現在の法律自体が新しい事態に対応出来なくなってきている。我々は、圧倒的な事実を集めて、積み重ねて告発する。その力で法律をかえさせる運動をすすめる。」
と話されました。
通ずるものを感じた今日のお話でした。
瀬戸内市のゴミ事情も大変です
シンポジウム開きたいなって市民の人からも言っているのですが、なかなか実行できないままいます
また、「倉敷市のごみ・環境問題を考える会総会」のことおせーてくださーい\(^o^)/
投稿情報: しまずゆきえ | 2006年2 月26日 (日) 01:15