1日~2日の日程で、「第18回クレジット・サラ金被害者西日本交流集会」が、高知市文化プラザ「かるぽーと」を会場に開かれ参加しました。岡山からは「倉敷つくしの会」「真庭つくしの会」の会員さん達が、マイクロバス一台をレンタルしての参加です。
この集会は、被害者、救援活動に関わっている弁護士、司法書士の人たちによる集会実行委員会(委員長は谷脇和仁弁護士)の主催で、高金利被害の実態や金利の引き下げなど意見を交わすものです。
全体集会は、谷脇和仁実行委員長の開会挨拶(↑写真)から始まり、来賓として高知市収入役が岡崎誠也高知市長のメッセージを代読、吉永高知県司法書士会副会長挨拶。また、橋本大二郎高知県知事もメッセージを寄せていました。
続いて、アイフル被害者対策全国会議事務局長の辰巳裕規弁護士から「アイフル業務停止と高金利引下運動について」と題して、記念講演が行われました。
集会では被害者が「取り立てが厳しくて自殺をしようと思った」など体験が語られ、また大手消費者金融会社の元社員の方からは、目標を達成するために返済不可能な人にも貸し付けたり、違法とわかりつつ債務者以外の人に請求を行ったなどが告白されました。
その後、2日目の午前にかけて、多重債務問題、日掛け金融被害、過剰与信問題、被害者交流など4つの分科会、5つの分散会が行われ、実態報告、意見交換が行われました。
私は、「過剰与信被害の実態」の分科会に参加しました。過剰与信被害では、返済能力以上のクレジット契約を結ばせて、次々と商品を売りつける。一人暮らしの高齢者、若者がターゲットにされています。
参加者の若者からの実態報告がありました。最初は電話からだったそうですが言葉巧みに接近してきて、展示会に連れて行かれ、買わざるを得ない状況に追い込まれていってしまう。クレジット返済のためにサラ金で次々に借りていく。そして、気がついたときには1300万円もの借金になっていた。当時は訳がわからなくなっていた。しかし、今は整理に向けて頑張っている最中との話でした。
こうした「過剰与信」や信販会社と悪質業者との「加盟店契約」が問題であるにもかかわらず、経済産業省は業界の自主規制に任せるという実態です。割賦販売法を改正して規制を強化しないと解決が図られない訳で、被害実態の告発を積み重ねて、世論に訴え法改正を行わせる。この運動を粘り強くやっていかなければと思ったところです。
もちろん、高知での集会です。夜の交流会は大いに盛り上がりました。
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