企業組合倉敷中高年事業団の方と、倉敷市の公衆トイレを見て回りました。倉敷中高年事業団とは「中高年齢者の知識、経験、能力を活用して、組合員の社会的地位の向上と生活の安定をはかり、雇用の拡大を図る趣旨」で昭和59年4月に設立された企業組合で、現在倉敷市の公衆トイレ清掃、公園の清掃などを受託しています。
トイレ清掃に携わる現場の人から見たトイレの状況、感想を一部(3箇所)ではありますが紹介します。
①上の写真は、下津井の下電ホテルと道を挟んで北側にあるトイレです。清掃を請け負っているのは、トイレ建物本体のみです。道路から雑草をかき分けて入っていかなければなりません。「ほとんどといっていいほど利用されていない」とのこと。
②次は鷲羽山レストハウスにある公衆トイレです。
このトイレは、簡易水洗トイレです。現在、鷲羽山レストハウスまで、障害を持った方などは車であがることが出来ます。しかし、多目的トイレはありません。しかも、「水洗ではないため夏場は虫も多く、清掃をしても中々追いつかない」とのことです。
ちょうど、小学校の遠足の生徒さんたち4~5人が、トイレを利用しに来たのですが、虫などのため入るのをためらっていました。「下の駐車場のトイレは水洗できれいだよ」と教えてあげると、そっちに駆け出していきました。でも、障害を持った方などはそうはいかないでしょう。
清掃は決められた回数できっちりとおこなっているのですが、追いつきません。
倉敷市が誇る景勝地の鷲羽山です。そのトイレがこの有様で良いのでしょうか。水洗化と多目的トイレの設置が必要でしょう。
③次は国民宿舎王子が岳前の海側駐車場にあるトイレです。
このトイレはくみ取り式ですが、大変利用が多いそうです。夏は海水浴、また年中を通して魚釣りの方たちが利用しています。
王子が岳も倉敷市を代表する景勝地です。水洗化、多目的トイレの設置があってもいいのではないでしょうか。
また、国民宿舎の脇に水洗の公衆トイレがあるのですが、こちらは古く、利用が少ないとの話しです。
児島地域の公衆トイレを一部紹介しました。清掃に従事する方からの率直な声は、「本当に必要なものかどうか、見極めて欲しい。そして、必要なトイレは思い切った改修が必要。清掃回数も利用状況から適切な回数を設定して欲しい」などです。
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