妻の父が、5月20日、77歳でこの世をあとにしました。頑固だったけれど、本当に家族思いのお父さんでした。私の父と同い年だったこともあり、まだまだ亡くなるのには早いし、やり切れないつらい思いです。
私が最初に会ったのは、今から26年前の大学3年生の時でした。どこの馬の骨ともわからない者を暖かく迎えてくれたのを、今でもよく覚えています。そして、そのときに見事な霜降りの鯨の刺身をふるまってくれたんです。
父は、長崎県諫早市で鯨の加工・卸業を営なみ、誰にも負けないおいしい鯨を提供する。自分の仕事に誇りを持っていました。
その父が亡くなりました。
こちらではあまり馴染みはないのですが、長崎では昔から正月の縁起物として、百尋(鯨の腸のゆで物)を食べて、長寿と健康を祈ります。
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