『地域経済の再生と働き住み続けられる「わが街づくり」』の分科会に参加しました。
↑2日目会場の名古屋国際会議場
講師の福田経営研究所 福田尚好氏より基調報告”商店街活性化の計画作り”の後、助言者の佛教大学社会学部 金澤誠一教授より、”地域経済の再生と働き住み続けられる「わが街づくり」”と題して助言がなされました。
金澤先生からは、特に「公共性」について多くが語られた。
「公共性とは生存権、幸福追求権、勤労権なども網羅した住民の基本的人権を守ることにある」と明快に述べられた。新自由主義経済のもとでの構造改革路線による規制緩和や民営化、受益者負担原則・自己責任・自助努力強化との対抗関係により、公共性が失われつつあると指摘され、住民の生活崩壊が進展し、結果として街の崩壊にすすんでいくと、NHKのドキュメント番組も紹介しながら語られた。
住民の生活保障をどうしていくかと言うことが、街づくりと大きな関係がある。先生の持論は”最低生活保障なくして、街づくりはあり得ない”であり、小泉構造改革路線を痛切に批判された。
この中で、自治体労働者が、いかに「公共性」を守るかが、街づくりの基本となってくる。民間に出来ることは民間にのかけ声で民営化・民間委託がすすめられているが、そうではなくて公共性とは基本的人権を守ること。ここに自治体労働者が公務労働を担う、よってたつべき決定的な理由があるのではないか。そう再認識した先生のお話でした。
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