環境に優しい安全なまちづくりのために...雨水流出抑制施設の普及を
現在、山が切り開かれ、田畑が埋め立てられ宅地化し、市街化の進展により、降雨時、都市型の内水被害の発生が多くなってきました。これへの対策として、「雨水浸透マス」「雨水貯留槽」など雨水流出抑制施設の設置が有効であると言われています。それは、①合流式下水管や水路などへの流出抑制する、②土地の保水力活用によりヒートアイランド化を防ぐ一助とする、③植木などの水やりに用い、雨水利用を図る。などの理由です。
本市においても「雨水貯留槽」の設置については助成制度があるようですが、あまり知られていないのではないでしょうか。昨年度の補助金の申請者は20人だそうです。先日相談をくれたご婦人もご存じありませんでした。
この助成制度は公共下水道に接続した後、不要となった浄化槽を「雨水貯留槽」として利用する場合にも使うことができます。現在、下水道整備に伴い不要となる合併処理浄化槽は、年間約260基あると聞いています。大半の不要となった浄化槽は、砂で埋めているのが現状です。
雨水の流出抑制のためにもこの補助制度を、しっかり利用してもらうためにも市の取り組みをお尋ねします。
また、「雨水浸透マス」についての取り組みは、まだなされていないようですが、何処にでも設置できるというものではないため、まず、設置可能地域の調査から始めてみてはどうでしょうか、要望しておきたいと思います。
【答弁】 倉敷市では平成10年4月から雨水流出抑制施設の補助金制度を設けている。雨水貯留槽の新設又は、公共下水道に接続後、不要となった浄化槽を雨水貯留槽として活用することに対し、費用の一部を助成するもの。
利用促進については、広報くらしきやホームページなどでPRし、雨水の利用や流出抑制に努めたい。
この補助制度はこれまで、「広報くらしき」で紹介していなかったこともあり、市民のみなさんが制度自体を知らなかったのではないかと感じました。
この制度は、申請によって、費用総額の3分の2、10万円を上限に補助金が交付されます。
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