児島市民交流センターは、図書館、公民館、働く婦人の家、勤労青少年ホーム、労働会館の5つの施設を集約し複合施設として建設され、昨年10月開館しました。
私は、この計画が出された時から危惧していたことがありました。それは、各施設の機能が失われはしないのか、ということです。たびたび、議会で問題にしてきました。
平成19年9月議会で、「各施設はそれぞれ異なった役割を持ち、地域に根差して活動している。利用目的が違うものを集めて、利便性が向上するというのは、短絡的ではないのか。それぞれの利用目的に沿って、充実させていくことこそ必要」と質問しました。
当局は、「各施設の機能を集約し、一体化施設として整備することにより、市民サービスの向上につながる」と答弁。
平成20年9月議会では、特に公民館について、「コミュニティー機能が強調されるあまり、カルチャーセンター、コミュニティーセンターなどの類似施設との見分けがつきにくくなるのではないか、本来の公民館の役割が発揮できるのか」と質しました。
当局は、「児島市民交流センターは、図書館、公民館、文化センター(当時は計画に含まれていた)、働く婦人の家、勤労青少年ホーム、労働会館の施設機能を基本的に残す」と答えていました。
ところがどうでしょうか、各施設の機能は残っているでしょうか。働く婦人の家、勤労青少年ホーム、労働会館にいたっては、条例も廃止あるいは削除され、実態も全く失われてしまいました。公民館についても、機能は著しく低下しているように思えます。当時の指摘が、残念ながら現実のものとなりました。
倉敷市のいう、「施設機能を基本的に残す」とは、いったいどういうことなのでしょうか。
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